株式会社白水社(代表取締役社長:山口真一、以降、当社)は、当社東京本社オフィスが下記の国内外6つのデザインアワード等において受賞/入賞/入選をいたしましたので、お知らせします。
『iF DESIGN AWARD 2024』 受賞
『2024年度グッドデザイン賞』 受賞 ※
『日本空間デザイン賞2024』Shortlist 入賞
『第43回ディスプレイ産業賞(2024)』ディスプレイ産業賞奨励賞 受賞
『第58回日本サインデザイン賞』入選
『第37回日経ニューオフィス賞』関東ニューオフィス奨励賞 受賞
※については 平和不動産株式会社(代表執行役社長:土本清幸、以降、平和不動産)との共同受賞となります。
長年に渡り総合ディスプレイ会社として空間創造を担ってきた当社は、創業75年を迎えた2023年に新たな経営理念「お客様と共にその時代の文化を創造する」を掲げ、”第二の創業”と位置付けた東京本社の新オフィスプロジェクトを発足しました。
新オフィスを構える場所に選んだのは、“コト初め”の縁起を持つ兜町。平和不動産が推進する日本橋兜町・茅場町再活性プロジェクトにより、地域固有の歴史を尊重しながら成長を続ける兜町の気鋭な背景と、次代へ向けた自社の挑戦とを重ね合わせ、この地に移転することを決定しました。
新オフィスでは、企業理念と共鳴するデザイン手法を採り入れながら、これまでの働き方における様々な課題を払拭する新たなワークプレイス構築に挑戦しています。地下フロアには街に開かれたパブリックスペースの側面を持たせ、アート&カルチャーの文化醸成を推進する兜町とのシナジーを生み出す事で「兜町との共創」を目指し、ワーカー・来街者・地域住民の新たな交流を生み出すオフィス空間が誕生しています。
この度の受賞等に際しまして、本プロジェクトにご尽力賜った関係者各位におかれましては、あらためて深く御礼申し上げます。
当社は新たなオフィスを拠点に、空間創造会社としてこれからも新たな文化を創造し、社会に貢献してまいります。
■アワード各賞について
【iF DESIGN AWARD】
(主催:iF International Forum Design/ドイツ)
「iF DESIGN AWARD」は、69年にわたり国際的に権威のあるデザインアワードのひとつとして、またiFロゴは優れたデザインの証として広く認知されています。
本年は、72の国/地域から集まった10,800件にのぼる応募デザインの中から、132名のデザイン専門家による厳正な審査の結果、当社東京本社オフィスが「インテリア・内装」部門において受賞いたしました。
【受賞作品 関連リンク】
https://ifdesign.com/en/winner-ranking/project/hakusuisha-tokyo-headquarter/637672
【グッドデザイン賞】
(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)
グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみとして60年以上の歴史を持つアワードです。
受賞のシンボルである「Gマーク」は、優れたデザインを象徴するシンボルマークとして広く親しまれています。
同賞は(株)平和不動産との共同受賞となり、当社東京本社オフィスのコンセプトとデザイン、地域共創の取り組みが評価されました。
【受賞作品 関連リンク】
https://www.g-mark.org/gallery/winners/22572?years=2024
【日本空間デザイン賞】
(主催:一般社団法人日本商環境デザイン協会、一般社団法人日本空間デザイン協会)
日本空間デザイン賞は空間デザインの価値を未来へつなぎ、次世代の指標となる創造的なプラットフォームとして設立された日本最大級のデザインアワードです。
社会の多面的な問題をデザインのちからによって解決に導き、希望あふれる未来を切り拓くことを使命としています。
本年のアワードにおいて、当社東京本社オフィスが「11.ワークプレイス空間」部門においてShortlistに入賞いたしました。
【受賞作品 関連リンク】
https://kukan.design/wp/wp-content/uploads/2024/09/dbe85ea062bc91de19c58afb2db52c83.pdf
【第42回 ディスプレイ産業賞(2023)】
(主催:一般社団法人日本ディスプレイ業団体連合会/後援:経済産業省・日本経済新聞社)
ディスプレイ産業賞は、ディスプレイを通じて生活文化の向上及び国土景観の発揚に寄与することを目的として活動をし、ディスプレイ優秀作品を賞揚し、その成果を公表して、ディスプレイ産業振興と社会的認知の向上を目指しています。
本年賞において、当社東京本社オフィスが「ワークプレイス空間」部門におけるディスプレイ産業奨励賞を受賞いたしました。
【受賞作品 関連リンク】
https://www.display.or.jp/awards/archives/3764
【第58回日本サインデザイン賞】
(主催:公益社団法人日本サインデザイン協会)
日本サインデザイン賞は、優れたサインデザイン作品を広く社会にアピールすることにより、サインデザインの普及および啓発をはかることを目的として、1966年以来続けられてきたわが国で唯一のサインデザインに関する顕彰事業で、質の高い作品を募集、審査し、優れた作品に贈賞されます。
この度の賞で当社東京本社オフィスが入選いたしました。
【受賞作品 関連リンク】
https://sda-award.org/v3/wp-content/uploads/2024/09/58th_SDA_JudgingResults-2.pdf
【2024年度 第37回日経ニューオフィス賞】
(主催:日本経済新聞社・一般社団法人ニューオフィス推進協会/後援:経済産業省・日本商工会議所)
「日経ニューオフィス賞」は、「ニューオフィス」づくりの普及・促進を図ることを目的とし、創意と工夫にあふれ快適かつ機能的なオフィスで、感性を刺激し創造性を高めるオフィスとして優れ、知識資産や情報の運用管理が適切なオフィスを表彰する制度です。
本年賞において、当社東京本社オフィスが関東ニューオフィス奨励賞を受賞いたしました。
【受賞作品 関連リンク】
https://www.nopa.or.jp/prize/contents/prize/2024/hakusuisha.html
■ デザインについて
創業75年を迎えた白水社の新たなワークプレイスを、社名が組み合わさった「泉」をコンセプトにデザインした。
次代に向けた旅立ちの源となり、集い帰る場所であり、各々の働く気配を一体的な空気として繋ぎ、共有する場を目指した。泉のほとりに人々が思いおもいに集まり過ごしながら、空間づくりを通した文化創造という私たちの価値を渾々と生み出し続けるイメージである。
旧証券会社のビル建築という東京・兜町らしい個性が残る環境に、「両極のバランス/両輪の連結」というCIロゴに込められたテーマを重ね、空間に落とし込むことにした。
新たな空間と建築躯体本来の表情を共存させる「新規と既存」の関係性をつくり、「方型」のエントランスに、水鏡からインスピレーションを得た「正円」のサインモニュメントを配置。旧社屋の建築が写真表現によってアーティスティックに表出し、「これまでとこれから」を想起させる。
執務フロアである1階は壁で仕切ることをせず、床高でエリアを操作。ひとつの空気感を全体でシェアするも、それぞれの視界が異なることで適度な距離感を生み、身体的なストレスを軽減させる。有機的な表層や予期せぬ仕上がりを見せる素材を採り入れ、躯体環境とも「調和」させるデザインアプローチとした。
対照的に機能フロアである地下1階は、「対比」による空間である。白くシンプルな構成の中で躯体の表情を強調しながら、彫刻や絵画、故倉俣史朗氏の名作など、個性の強いオブジェクトによって空間を表情づけている。
このフロアでは2023年10月に気鋭アーティスト個展「Transformation」を、さらに2024年3月には早稲田大学 大学院建築学生らによる修了作品展「room4400(ルーム ヨンヨン)」を開催。
制作アトリエとして兜町内の遊休ビル区画を活用し、制作シーンを街へ拓き、街で展覧する地域共創の活動として、未来を担う学生との接点づくりや、アーティストの表現の場の提供を通じて、アート&カルチャーを社自らも発信する文化創造拠点となっている。